ES向上型人事制度 −有限会社 人事・労務
ES向上型人事制度とは個別企業の組織診断を行った上で、人事考課制度・賃金制度等が一体となり、従業員満足と企業業績を、共に向上させることを目指した人事制度をいいます。さらにクレドや様々な福利厚生制度、従業員満足への施策を取り混ぜた人事制度など、バリエーションは多岐にわたります。
「人事制度(賃金制度)」と言えばこれまでは、人事考課を行い、その結果をもとに昇給や賞与を決定するしくみと考えられてきました。もちろんそれも重要な人事制度(賃金制度)の機能ですが、それだけでは単なる「賃金の分配システム」ということになります。人間のモチベーションを説明した有名な学説にハーズバーグの「動機付けの2要因」理論というものがあります。職場でのモチベーションについては、ある特定の要因が満たされると満足度が上がり、不足すると満足度が下がるというのではなくて、「満足」に関わる要因と「不満足」に関わる要因は別のものであるとしています。
満足に関わる要因は、それが満たされれば満たされるだけモチベーションを高め続けることができるものです。具体的に言えば、「仕事の達成の充実感」「仕事を通じて感じられる自己の成長」「同僚や上司、顧客からの承認」などです。これらはすべて非金銭的な報酬です。最低限の衛生要因が満たされていることが前提となりますが、これら意欲要因を満たすことで、社員のモチベーションは高くなり、しかも、それを継続させることが出来るのです。そして、このような非金銭的報酬を十分得ている社員は、組織の理念や考えを理解し、組織に対するロイヤリティーと誇りを持った自律性のある社員に成長するのです。金銭的報酬だけでなく非金銭的な報酬もふくめた広い意味で総合的な報酬のことをトータルリワードと言います。ES向上型人事考課制度では、この非金銭的報酬の部分を特に重視し、社員のESを高め、自律的に働く組織作りを行っていくことが重要だと考えています。
竹村健一氏も出演した「ビジネスステーション」のゲストの生き様を紹介するコーナーに出演しました。 |
会社が得するESコーチング&ESマネジメント感動倍増組織のつくりかた |
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