皆さんにとって、“強い組織を創るための習慣”とはいったい何でしょうか?
イギリスの歴史家 アーノルド・トインビーは「国が滅びるのは戦争によってではなくその国の文化がなくなったとき国は滅びる」と言っているように、強い組織を創るために必要なのは文化、つまり“企業風土”です。
昔から、会社にとって大切な資源は”ヒト””モノ””カネ”と言われています。
しかし、最近、隠れた第4の資源として「共感資本」が注目を集めています。
「共感資本」とは、”人と人のつながり”や”人と会社のつながり””人と地域のつながり”など「人が何かに共感することで生まれる”つながり””絆”の力」です。
月刊『職場の習慣』は、日々の仕事で忘れてしまいがちな「周囲への感謝」を思い出し、組織の中に眠っている「共感資本」を最大限に引き出します。
月刊『職場の習慣』とは?
月刊『職場の習慣』とは、古今東西の仕事を通して人生の成功を実現した偉人たちの成功哲学に、弊社の350社を超えるコンサルティング実績の経験知をエッセンスとして加え、朝礼やミーティングの場で活用しやすいように 一ヶ月に一冊ずつの冊子の形にまとめたものです。
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『職場の習慣』の使い方
月刊『職場の習慣』は、毎月一人1冊・年間12冊お届けする、「仕事を通して成長するための10の心得」を経験学習モデルに基づいて意識付けできる書き込み式ノートです。
職場のメンバー全員で持ち、朝礼などの場で共有することで、対話を通した経験からの学びを深め、個と個が結びつきながら、自律的に仕事に取り組む」習慣を職場に根付かせることができます。
『職場の習慣』を使った効果的な経験学習モデル
経験学習モデルの流れ
経験学習とは、「自分が実際に経験したことから学びを得ること」を言い、そのプロセスのことを「経験学習モデル」と呼びます。
人は誰しも、無限の可能性を持っています。その可能性をどれだけ引き出せるかによって、その人の人生の広がり方は変わってきます。経験学習モデルでは言語化した目標を立てることで、経験や内省を通した学びの質を高めます。
ここでは、10のクレドの中から今日一日意識したいクレドを1つ選んで、今日のクレドに書き込みます。そしてどのように行動するのかも、併せて記入しましょう。
【選ぶ時のポイント】
・なぜ選んだか
・課題は何か
・どのようにするか
内省とは経験を踏まえて「気づき」を洗い出し、さまざまな視点からふりかえることを指します。 はじめは些細な事でもいいので、思いついたことを『職場の習慣』に記入していきましょう。 内省のプロセスにおいて、経験をふりかえる際は、以下の切り口で分解して言葉で表現 していくと良いでしょう。
「何を観たか / 何を気づいたか / 何を考えたか / 何をしたいか」 これは、ジャルヴァース・ブッシュ氏が提唱する“認知の枠組み”の視点です。
「経験学習シート」に記録したものをチームや職場など複数名のメンバーの中で共有し、共に内省・概念化するという機会をつくることも重要です。
心理的安全性のある場(何を言っても否定されないという空気づくり)を担保しながら、これらに沿って自身の言葉を述べていくと、思考が整理され対話を促しやすくなります。
他者との対話を行うことで、他者の視点を借りて経験を捉え、自身の「感じたこと」「考え
たこと」等をふりかえることができます。
内省・概念化したことを活かして、新たな実践へと移していきます。実践を経て得た新たな経験が次なる学びになり、経験学習モデルに基づく成長サイクルへとつながっていきます。 また定期的な1on1ミーティングの機会を設け、経験から導き出される結果に対するフィードバックを行うことで、より精度の高い学習機会を得ることができるでしょう。
経験学習モデルに基づく個人や組織の変化にはとても時間がかかります。今後の課題を踏まえつつ、経験学習モデルのサイクルを根気よく続けましょう。
★記入されたエピソードは“暗黙知”。職場内で共有して“形式知”化しよう。
週に一回、「今月のES経営必須テーマ」の中の週次テーマについて記入・発表を行ないます。
さらに、上司は週もしくは月に一回、部下から記入済みの『職場の習慣』を提出してもらい、内容を確認します。
最終ページ「上司からのコメント」欄には、一週間もしくは一ヶ月を振り返ってのコメントを記入し、「1on1ミーティング」として 部下にフィードバックすることで、上司と部下との 間で「視点(時間軸という視点・空間軸という視点)の共有」を行なうようにしましょう。
『職場の習慣』を使った効果的な朝礼の進め方
この『職場の習慣』は、職場のメンバー皆が「10の心得(クレド)」を意識しながら仕事に 取り組むことを習慣化し、日々の仕事の中であらゆる物事から気づきを得る“感性の アンテナ”を養い、メンバー同士がつながりを強めることを目的として創られたものです。
★組織の“つながり”を高めるために必要な3つのポイント
@個の主体性を高めること(経営や組織への参画意識を持って仕事に取り組む)
A“共感性”を高めること(組織の理念やビジョン、互いの価値観への共感を促す)
B“ストーリー性”を高めること(商品サービスや仕事に関わるストーリーを作り出す)
<朝礼の進め方>
自社の経営理念をメンバー皆で元気よく読みあげます。
声に出して読むことでより社員への経営理念の浸透をはかると共に、元気に1日のスタートを切ることができます。経営理念は社員の全ての考え方、行動のベースとなります。
各自の行動予定と合わせ、”10のクレド”の中からとくに今日1日意識して行動したい項目を選んで、理由と共に発表します。 常にクレドを念頭に行動していくことで、無意識レベルにまで落とし込むことができます。 「現在の行動が将来どのような結果につながるのか」など自然に考えるクセが生まれ、自分なりに気づきを深め、自分の思いを引き出すことができます。
”10のクレド”を意識して行動した結果、生まれたエピソードや、心を動かされたこと、気づきなどを発表します。 発表し自分の行動を振り返ることによって、そこからより研ぎ澄まされた自分の考え方や方向性、思いが生まれてきます。 日ごろから自分の意見をはっきりと述べる機会を持つことによって、自分なりの思考回路を育て、周囲や常識に流されない自己を確立することができます。 また、周囲の社員は、様々な立場の異なる考えや意見、思いを聞く事によって、新しい気づきや共感を得ることができます。
リーダーは上記”3.前日の振り返り”の発表の後、みんなで共有しておきたい点などについて幅広い視点からフィードバックを行います。 発表者の気づきの深堀や今後のチームの仕事にどのように生かすことができるのかなど、部下の問題意識を喚起するよう導きます。
自分たちが仕事を進める上でお世話になっている方や、各社員が持つ人脈についての再確認をします。 ”このような方たちのおかげで仕事ができているんだ”という感謝の気持ちをみんなで共有することによって、地域社会や環境、人、組織等とのつながりが強化されます。
メンバー皆で情報共有が必要な事項を発表します。 全員参加でメンバー皆が同僚の業務状況を把握し、しっかりとした協力体制を導くことができるようになります。
朝礼は、「組織の“つながり”を高めるために必要な3つのポイント」を実践するために最も適した場です。
単なる情報共有・行動予定の確認の場としてではなく、職場内のさまざまな“つながり” を実感する場として、朝礼の進め方を工夫してみると良いでしょう。
★上司と部下のコミュニケーションツールとして活用!
月刊「職場の習慣」は日報としての機能もあり、デイリーコラムも掲載されています。デイリーコラムを読み、新たな視点を得ることで、毎日の目標も立てやすくなります。朝礼では個人とチームで、1on1ミーティングでは上司と部下での対話を促すコミュニケーションツールとして「職場の習慣」を活用することが出来ます。
●上司と部下の報連相ツールとして活用しています (製造業・N社長)
弊社では、業務の忙しさを理由に朝礼・終礼を後回しにする傾向がありました。各部署の管理職たちに言ってもなかなか徹底できず困っていたところ、この冊子に出合ったのです。
主に朝礼の中での意識付けと終礼時の一日の振り返りのために使っていますが、導入して感じたのは、「管理職たちは部下とのコミュニケーションのとり方が分からなかったから朝礼・終礼を避けていたのだ」ということです。
『職場の習慣』というツールを通して部下と会話する場を設けたことで、以前よりも積極的にコミュニケーションをとろうとする管理職の姿が目立ってきました。部下もマメに報告・連絡・相談を行うようになり、以前と職場内の慌しさは変わりませんが、”笑顔”が増えてきたような気がしています。ありがとうございました。
●マンネリ化したミーティングが一気に活性化しました (医療業・Sマネージャー)
私の医院では、日々の朝礼のほか毎週一回スタッフ全員で情報共有・業務管理のミーティングを行っています。10名程度で小規模なのですが、主体的に参加してくれるスタッフと何も発言すらしないスタッフとがいてモチベーションがバラバラ、内容もマンネリ化しているのではないかと気になっていました。
この『職場の習慣』は、スタッフ全員に持たせています。ミーティングでは、定例の議題のほか、「10の心得」についての一週間の振り返りや、仕事の中でのエピソードなど、必ず一人一回は発言する機会を持たせるようにしました。
これまで黙り通しだったスタッフも、自分の言葉で意見を伝えるようになり、医院のスタッフ一人ひとりにスポットライトがあたるようになったのではないかと感じています。スタッフも、患者さんへの意識だけではなくそのために必要なチームワークの大切さを理解して行動できるようになりました。
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